実践!障害(障がい)やハンディをお持ちの方の婚活・結婚の法則

障害(障がい)、ハンディがあっても結婚したい!結婚できる!? 自身もうつ病歴があり、婚活で見事結婚した結婚相談所スタッフがその方策を語ります!

血液型と婚活についてのトリビア

こんにちは、マツケンです。

日本人は血液型占いが大好きですよね。科学的根拠はなさそうなのに、なぜか「あの人は○型だからあんな性格なんだ!」とラベリングしてしまいます。それは果たして婚活の場面でもよくあることなのでしょうか?また、ご自身がそういう「血液型信仰」に陥っているだけなのでしょうか?ここでは血液型について掘り下げて考えてみたいと思います。

 

ちなみに私はB型です。父親B型、母親O型なので[BO]のB型になります。

 

血液型占いは信じていないので、あくまで雑学として婚活でネタにできるならしてください。本気で語ると、相手がドン引きしてしまいます!

血液型占いはあくまでネタレベルにとどめるべきです

日本人の血液型

まず、日本人の血液型がそれぞれどのくらいの割合でいるのか、確認しておきましょう。「あの血液型の人ばかり婚活で会う」と思っているのは気のせいかもしれません。

 

血液型を戸籍などで管理しているわけではないので(登録の義務もありませんし)、最も実態を表していそうな「献血」をした人のデータから見てみましょう。

 

ABO式血液型 一般社団法人日本血液製剤協会のデータより
A型 約40%
B型 約20%
O型 約30%
AB型 約10%

 

日本人の平均的な血液型分布は、各種データでもだいたいこのくらいになっています。

世界的に見ると O>A>B>AB の国が多いようです。

 

ただし、この順序が絶対というわけではなく、国によって入れ替わります(AB型が最も少ないのは共通なようです)。これは、血液型には「人種」的な要素があり、人類が生まれた時の地域によって生物学的に、どの血液型が多いのかが分かれるようです。

 

また、日本でも地域差があります。具体的には西日本=A型が多い、東日本=O型が多いという感じなのですが、はるか昔「縄文人」「弥生人」のころに大陸からやってきた人との混血の割合などが影響しているそうです。よく献血で「○型の血液が足りません!」と言っていますが、その地域の人たちの割合は同じなのですから、どの血液型も不足がちといった感じなのでしょうね。

 

血液型占いは当たるのか?

それを踏まえて血液型占いの話に移ります。日本人の「血液型信仰」はすさまじいものがあります。よく言われるように

 

A型→几帳面(気配りができる・慎重である・堅実・厳しい・責任感がある)
B型→気まぐれ(自己中心的・実務主義・行動力がある・大雑把である・いい加減)
O型→頑固(自信家・楽観的・穏やかである・無関心・保守的)
AB型→個性的(合理主義・冷静沈着・変わりもの・飽き性・臆病)

と考えられています。

 

A型、O型は肯定的、AB型は変わり者、(私の)B型はフルボッコです。しかし、この分類に科学的根拠が全くないのは多くの学者、研究者の研究で明らかなのですが、日本人の意識からこれがなくなることはありません。

 

会社の飲み会でも「お前●型なんだろー、だから仕事がダメなんだよ」と根拠がないことで指導をしてくる上司が平気でいたりします(実話)。

 

各血液型の性格を見ていただくと分かりますが、多数派のA型、O型はあまり悪いことないですよね。しかし、少数派のB型、AB型(特にB型)にはネガティブな内容が多すぎます。

 

そもそも血液型が「ABO型」だけではないこともよく知られています。「Rh式血液型」「ヒト白血球型抗原」「ダフィー(Duffy)式血液型」など約300種類の分け方があるそうです。ABO型が広く知られているのは、遺伝の勉強や輸血の際に重要な指標になるからに過ぎません。本当に血液型で性格が決まるのならば、これらの別の血液型分類も合わせて考えないといけませんがそういう人はいませんよね。

 

むしろ、Rh型(+が99.5%、-が0.5%)で性格について「お前はRh-だから~」などと言った日には、圧倒的多数派からの根拠のないいじめで人権問題になってしまうでしょう。ABO型による性格診断は「何となく許されている」だけだと思ってください。例えばAB型が1%ならば完全にマイノリティなのでそういうことはできないはずです。

 

なぜ、血液型による性格診断が日本で根付いてしまったのか?

それは1970年代に占星術などと一緒に、ベストセラーになった本が影響しています。要は完全な「疑似科学」で「水素水が体に良い」(まさか信じている人は・・・!?)「肩こりは幽霊の仕業だ」「ノストラダムスの大予言で1999年に人類が滅びる」(滅びませんでしたw)などということを信じるのと同じくらい科学的根拠がないものなのです(もっと言うと書いた人は医師でも理系の人でもないんですよ)。

 

それでは「だってB型の人間にはいい加減で大雑把な人が多いじゃないか?」と思うかもしれませんが、それは心理学用語でいう「確証バイアス」というものです。常にそう思い込んでいると、たまたまB型でいい加減な人に会った場合、「やっぱりB型だ」と勝手に思い込んでしまうのです。A型やO型でいい加減な人に会っても、そういうことは頭に思い浮かばずに、几帳面なことをしているシーンと「やはりA型だ」と思うわけですね。

 

少年犯罪は一貫して減少しているのに「激増している」と思い込んでいるがために、たまたま事件があると「最近の若い者は!」と思う老害と一緒です。

結局、血液型占いというのは、星座占い、星座ランキングと同じで「かに座とうお座は・・・」レベルの全く根拠がないことなんですね。「ブラハラ」(ブラッドハラスメント)という言葉も最近登場しました(もちろん、ハラスメントを受けるのはB型とAB型です)。

 

婚活と血液型の関係を深堀り!

とはいっても、一般常識レベルで血液型と性格について、この説が広まってしまっています。婚活の場で「血液型占いは間違いだ!」と力説しても逆効果で「面白味がない人」「冗談が通じない人」とマイナス評価を受けてしまいます。

 

①本気で血液型占いを信じてしまっている人
②血液型を「ネタ」として流せない人はちょっと・・・(そんなことムキになって)という人

 

この2タイプが世の中には予想以上に多いんです。

 

・・・、回りくどく書いても仕方がないので直球で。

「B型はいい加減で大雑把だから協調性がなく結婚できない」
「AB型は変わり者だから結婚に向いていない」

勝手に思い込んで、婚活の対象から外してしまう人が結構な数います。

 

この2つの血液型は恋愛結婚できないから必然的に婚活市場に流れてくる、だから彼らが多いんだ、と思っている人が本当にいます。それはとてももったいないことです。

 

しかし、最近は就活の履歴書やエントリーシートには血液型を書かないところが増えてきましたが(まだ学歴のほうが意味がありますよね)、婚活では婚活サイトでも婚活パーティーでも、結婚相談所(IBJも)でも血液型欄は必須項目です。

 

婚活パーティーで血液型を書かずに空白にする人もいますが、むしろ目立ってしまうわけで、書かなくても「B型かAB型で難ありです」、と白状しているととらえる人もいます。

 

そこで、データをもとに婚活のプレイヤーと血液型は何の関係もないということを述べ、合わせて「B型、AB型は結婚できず仕方なく婚活せざるを得ない」という事実を否定します。

 

大手仲人型結婚相談所の血液型分布データ

昔、記事を書いたときに、ある結婚相談所の男女どちらかの性の登録者を調べました。今のデータではなく6年位前のものです。

A型:38.5%
B型:22.1%
O型:29.2%
AB型:10.0%(!)

 

AB型は完璧に一致しています。統計学的に有意な差はないといっていいでしょう。B型、AB型が結婚できずに婚活するわけではないし、B型、AB型が多いわけでも全くないんです。

 

せっかくなのでもう1つデータを示しましょう。

 

有名婚活サイトの血液型分布

こちらは、有名婚活サイトのどちらかの性の会員データです。

A型:23682人―40.4%
B型:11497人―19.6%
O型:18128人―30.9%
AB型:5238人―8.9%

 

むしろ、B型、AB型がそれぞれ20%、10%より少し低いですよね(統計的には完全に誤差)。

 

つまり、「B型やAB型は性格に問題があるので結婚できず、婚活市場にあふれている」というのは根拠がなく、完全に日本の元々の血液型分布と一致していることが分かります。婚活に血液型の要素は全く相関関係がないということです。

 

むしろ、血液型占いを完全に信じて婚活でB型やAB型を避けている人は、同じくらい根拠のないうわさに簡単に翻弄されてしまう、こちらの方が性格に問題がある「地雷物件」ということです。

 

かつて問題になった「納豆を食べれば痩せる」という「やらせ」番組(『発掘!あ○あ○大辞○』)を簡単に信じ込んで、次の日にスーパーに駆け込んで買いまくるタイプということが分かります。もっと言うと、悪質なマルチ商法や霊感商法に引っかかる性格をしています。

 

というわけで、血液型と性格は関係なく、むしろこれを本気で信じる人の「地雷発見機」になりそうだといえそうですね。

 

血液型を会話のネタにできるくらいの婚活をしましょう

B型やAB型でなくても、A型やO型の人に対して「さすがA型几帳面ですね」「O型だから穏やかですね」というポジティブなものも自分から相手に言うことは避けたほうがいいかもしれません。

 

「男らしく引っ張ってくれますね」「女性らしくて控えめですね」というのが褒め言葉ではなくハラスメントになりかねないのと一緒です。婚活の初期段階ではとにかく減点をなくすのが大事と繰り返し言っていますので、血液型ネタを出すのは、やめておいた方がいいです。

 

ただ、「すいませんB型なんで気が利かないで・・・」と自虐的に自分でネタのするのはありです。これに食いつくならば血液型占いを信じ込んでいる相手かもしれませんし、「そんなこと信じませんよ~」とやんわり否定してくれるかもしれません。地雷発見機として役に立つかもしれません。

 

色々なことをネタにしてかつ相手が不快に思わないのが婚活では重要ですので、そのためには血液型ネタ(自虐限定)は入門編としていいかもしれません。上手にネタにできれば会話のスキルも上がるのだと思います。

 

決して「あなたは▲型だから~」と「決めつけ」「否定」は絶対にしてはいけません。ご自身が目に見える地雷だと宣伝するようなものです。


というわけで血液型占いの本当のところと、婚活でどう向き合っていけばよいのか、私なりに解釈してみました。いかがでしょうか?

 

婚活と血液型の関係について考えます まとめ

・血液型と性格の関係に科学的根拠は全くない
・あるベストセラーがきっかけで広まった説で、日本以外では信じられていない
・下手をするとハラスメント、いじめになる
・日本の血液型分布と婚活をしている人の血液型分布は全く同じ
・つまり、B型AB型に難があり結婚できないということはない
・むしろこの説を信じている人が性格に難があり「地雷」の可能性がある
・地雷と結婚するとその後が大変
・自虐的ネタにするくらいでちょうどよく、これによって会話スキルが磨かれるかも