ご無沙汰しています、マツケンです。
うつ病とは関係ない話になりますが、実は今年、大腸(S状結腸)に穴が開き、緊急手術をして半年間人工肛門生活を送っていました。
人工肛門を戻す手術をして、先週無事退院、ようやく普通にトイレが使えるようになりました。
一時的ではありますが、うつ病による精神障害に加えて、身体障害3級~4級相当のハンディを半年間背負って生活しました。婚活をしていたらかなり大変になるので、そのあたりを振り返ってみたいと思います。
※「マツケンのブログを見た」と「お問い合わせ内容」に付記してください。
私が罹った大腸(S状結腸)憩室穿孔と人工肛門
5月の連休明け、突然の腹痛と吐き気、38度超の発熱に襲われた私は、大きめのクリニックでレントゲンと血液検査を行いました。
「大変です。腸が動いていません。総合病院へ紹介状を書くのですぐ向かってください」
総合病院へ行くと、すぐにCTを撮ります。内科を受診したはずなのに外科に呼ばれます。
「腸に穴が開いて中のものが体内に出て腹膜炎を起こしています。緊急手術をしないと死にます」
「90%の確率で人工肛門になります。と言っても一時的なもので、半年後もとに戻します。ともかく今は破れた腸を修復しないと・・」
青天の霹靂、心構えができる前に、その1時間後、手術台にいて、意識を失い、激痛とともに目覚めました。お腹には何かがくっついています(人工肛門=ストマ用のパウチ)。
妻が緊急にもかかわらず色々用意してくれて助かりました。1人だったらもう何も用意できませんでした。結婚していて本当によかったと思いました。この人でよかった・・。
入院生活は2週間で、後半はストマのケア、要はお腹から出てくる便の処理の仕方と、ストマパウチ(便を受け止める袋)のつけ方、外し方を叩き込まれます。
そこから半年間、自分の意志と関係なくお腹から便が出てくる生活をすることになってしまいました。
私の腸にはあちこちに憩室(ポケットのようなもの)があり、そこが炎症を起こすと虫垂炎(盲腸)のようになるリスクがあります。盲腸は1回取れば終わりですが、腸の憩室は無数にあり、また同じことになるリスクを持ちながら、今後も生活していくことになります。
身体障害者3級~4級レベルのハンディを負う
人工肛門(ストマ)を造設した人は、日常生活に不便を追うわけで、永久的ストマ(肛門を閉鎖した人)を造設した場合、身体障害者手帳3級ないし4級を取得でき、障害年金を受給できるケースもあるようです。
ただ、私の場合、一時的ストマなので、身体障害者手帳を取得することはできませんでしたが、うつ病による精神障害と身体障害(相当)のハイブリット状態になりました。
身体障害者手帳があればストマ装具(パウチなど)には自治体から補助が出るのですが、私の場合手帳がないのですべて実費になりました。半年で5万円弱でしたので、なかなか馬鹿にならない出費です。
ストマ用トイレはかなり少ない
人工肛門(ストマ)をつけてわかったのですが、パウチに溜まった便を捨てるのはなかなか大変です。和式トイレでは実質不可能で、洋式トイレでも、床にひざまづいて、手袋をして袋から絞り出し、その後入り口を拭きとって・・という工程があります。
車いす用のトイレの一部に、洗面台とは別の流しのようなものがあるのに気づいた人はいるでしょうか?あれがストマ用のトイレで、立ったまま中の物を捨てられ、シャワー(温水)で洗い流すことができます。パウチ内部もきれいになり衛生的なのですが、如何せん数が少ないです。
駅のトイレとあとは大きい商業施設くらいしかありません。
婚活における不自由を考える
もし、私と同じ状況で一時的にせよ人工肛門生活に入っている人が婚活を行う場合、様々な困難が生じるはずです。
1.病歴として書かなければならない
ストマを閉鎖してもお腹にはストマ跡、及び手術の跡が残ります。私の場合、20㎝切られていて一生消えることはないでしょう。例え、治癒しても手術歴を隠すことはできません。盲腸くらいならばマイナスにならないでしょうが、さすがにこれは引いてしまう人もいます。
もちろん、憩室炎が再発することもあり、健康面でのリスクになります。
2.お見合い中、デート中に出てくる可能性も
ストマは自分の意思で動かすことはできず、不随意運動になるので、勝手に便が出てきてしまいます。ガスもコントロールできず、いきなり「ブオォ」と音が出ます。
お見合い中、デート中のこれらの現象は自分の意思ではどうすることもできません。お話をしているときに、お腹がいきなり膨れ上がって便が出てくる、ということは十分にあり得ます。
3.婚活の中断、交際中ならどうする!?
妻とIBJで知り合った私ですが、もし緊急手術が交際中だとしたら、妻はそのまま交際を継続してくれたでしょうか?半月間の入院中はデートもできませんし、連絡も取れないかもしれません。
婚活は早い方がよい!リスクヘッジのためにも結婚相談所がおすすめである
私が婚活するのが3年遅ければ、婚活と今回の手術のタイミングがかぶってしまいました。情がわかないうちに相手が病気になれば、お見舞いに来てくれるどころかそこで交際終了です。
健康なうちに婚活をしないと、取り返しがつかなくなります。今回、妻は私のためにいろいろしてくれました。
「これが交際中、しかも仮交際中だったら?」
「1回くらいしか会っていない状態だったら続いていたかどうか・・・。早めに出会えてよかったよ」
やはり、早めに婚活してよかったです。
療養中の方以外は、年齢的評価(若い方が人気)だけではなく、病気へかかりやすくなる、「持病リスク」もあるので、若いうちに動いた方がいいです。今回は本当に数年遅かったら・・と振り返ってしまいました。病気になって婚活するより、健康なうちに動くべきで、持病や障害をお持ちの方も早めに行動して、年齢(若さ)を武器にすべきです。
婚活アプリや婚活パーティーの場合、何かあったとき(病気に限らず事故とか)、連絡が取れず交際終了となってしまうことがあります。結婚相談所ならば、もし私が婚活していた当時、あのようなことが起きても、相手方結婚相談所などへ連絡を取り、しかるべき対応を取ってくれたと思います。
というわけで、精神疾患以外の持病を持っている方、身体障害(障がい)をお持ちの方も、ともかくなるべく早く婚活した方がいいです。
また、健康な方も、いつ私のように腸に穴が開くかわかりません。ある日突然倒れることもあります(そのリスクは加齢とともに高くなります)。まったく健康そのものだった私の友人も、先日心筋梗塞で運ばれました(手術の結果無事でした!)。そうなる前に婚活をしないと、大きく条件が悪化して結婚しようにもできないことになりかねません。
というわけで、精神疾患だけではなく、身体のハンディも経験したので、よりみなさんのお力になれるはずです。遠慮なく私に聞いてください!
※「マツケンのブログを見た」と「お問い合わせ内容」に付記してください。